

まず、グランプリを選ぶことが出来ませんでした。
ではTシャツってなんでしょう。
Tシャツで街を歩けるようになったのは、ましてやTシャツのままでレストランで食事を出来るようになったのは、つい最近のことですね。下着のままで人前に出る、それはそれだけでどえらい自己表現だった、そんな時代があり、それをキャンバスに見立てたオトナが鼻をつまむようなポップアートが生まれ、“分からず屋のオトナ”と“自由なボクら”を隔てる制服、もしくは戦闘服として機能し、終いには引きちぎられることさえも表現だったTシャツ。それがいつのまにか自分の居場所を確認するためのオシャレな道具になってしまっています。
ボクの経験では、世の中を席巻したTシャツって、必ずはじめは“カッコ悪く”感じたのです。
「ダレがコレを着るん??」そんな存在。“ピースマーク”も“エイプ”も同じ。「笑顔じゃん、、」「サルじゃん、、」なのです。もしくはミッキーマウスのTシャツを着てブギーを決めてたマークボランとか、「adidasじゃん!!??」なRUN-DMCとか、真っ白なヘインズのTシャツで登場した桑田佳祐とか、まずは「カッコ悪りぃ〜、」って印象、しかしそれがいつのまにか、なのでした。
ではTシャツって?
雑誌やテレビで見て「お!」って思うより、街を歩いていてダレかが着てるのにすれ違って、「お!?」「おお??」「おおおーーー!!」なんてね、そんなスピード感にこそデザインの快感があるんじゃないでしょうかね?それはきっと“一目惚れ”のようなもの。誤解を恐れずに言っちゃうと“恋”なんだな〜。
さて今回の審査です。
ダダダっと並べられたプリントアウトされた作品は、まさに渋谷の駅前、もしくは身動き出来ないくらいパンパンのクラブの中。色んな音楽が聞こえてきましたよ。
しかし、なんだろな?みんながみんなiPodのイヤホンを付けていて、そこから音が漏れてくる、そんな集まりのようでもあったのです。
審査員一同、ちょっと戸惑ったかもしれません。集まった審査員のみんなは“恋多きオッチャン”なのだからね。残念なことですが、一発でココロを奪われるモノにはついに出くわさなかったのです。審査はとても熱く真剣で、しかし楽しいものでしたよ。そうさせたのは、やはり集まった作品の持っている力でもあるのです。そのヨロコビをカタチにしようと、審査員一同、満場一致でグランプリ無しを選んだのです。
最後に個人的に。
みんな優等生な感じで「上手い」ってイメージでさえありました。で、自分の表現をボクら受けてがあれこれ感じようとするのに先回りして説明しちゃっている。「この文字が入っていなければー!」なんて表現がとても多かったのが、もったいなかったです。セクシャルな表現がとても少なかったのもビックリ。セクシャリティーを否定したりマスキングしたりがクールなのであれば、そんな文化は嫌だな。そんなのに比べると渋谷のギャル文化などはずっと先に行ってるように感じます、なんて言っちょっとちゃったら、ぶっ飛びすぎっすかね?
でも、ギャルに負けぬ品のあるセクシャリテーを表現出来たら、きっとスゴいものが生まれるんじゃないかな。そして審査委員、次回からはまずは全員Tシャツを着てきましょう!!ボクは一番のお気に入りのTシャツを着て行ったのですよ。「さて、これに勝てるヤツがいるのかな?」なんてね。
恋にはそれなりのルールがあるのです。
みなさん、おつかれさま。楽しかったです!!PEACE!!
日本で最初にTシャツを作ったメーカーの三代目に生まれたがゆえ、毎年、何千デザインも目にしています。そんな「不感症的運命」にさらされながら、それでも誰よりTシャツを愛して自腹で買いまくる私...。
今回は、誰でもほぼ無条件でノーリスクで「恐ろしいほどわがままTシャツ」をデザイン販売できるデザインガーデンの賞ゆえ期待十分でした。「失うものがない無欲の大欲の人たち」が、どれだけはじけたデザインを作るか、ひそかに楽しみにしていたのです。
ところが....残念ながら今回は満場一致で大賞は該当なし...ちょっと残念。
その理由を考えながら、次回応募するクリエーターのみなさまに「3つのメッセージ」をお送りします。
1.わが心をZEROリセット!!
〜Tシャツらしいデザイン...から離れよう!!〜
どうやら、多くの方がTシャツをデザインする時に「Tシャツらしさ...」を過剰に意識してしまうようです。だから、どうしても「どこかで見たデザイン」に見えてしまうのかもしれません。
砂浜美術館のTシャツアート展やおぶせTシャツ畑で見た、子供たちのあるいはデザインシロウト集団のデザインの「はじけかた」は、ちょっと違いました。
「好きなように書いてみましたが...何か?」
「気がついたら描き終わっていましたが...何か?」
なにせ自由で自在なメディア...Tシャツなのですから、もっとプリミティブに「左脳を切って」デザインしてほしいのです!
2.引き算志向でシンプルに...余韻を残す!
〜ひとこと、一筆足したい気持ちをおさえよう!〜
「あ、これ、好きかも....」というデザインなのに....
「あれ、何で、この横文字メッセージが?」
「おお、どうして、このデザインまでおまけについてくる?」
...という説明過剰なデザインがいくつかあって惜しかったのです。
そこまで親切にしなくとも、謎を残して、見る人着る人がふと立ち止まって考える
デザインがいいなあ。
そうすれば、
「そのデザインは..なに?」
「これはね...」
「ええ、こう見えたよ」
...などと、ちょっと聞いたり話したくなって会話も弾むはず。そして余韻も残るはず。デザインもシリーズ化しやすくなるはず!!
3.CGにたよらず手描きをしよう!!
〜その人ならではの自由な線と色が見たい〜
もちろんCGは便利で、私だってMacを使います。でも、誰もが使えるツールのおかげで、誰のデザインも似てしまう、良い子のキレイなデザインになってしまうのも確か。
時には荒削りでかすれた線、歪んだ線、弾けた線の方が、Tシャツに命を吹き込むことだってあるでしょう。
特に今回のテーマは音楽。
コンピュータで打ち込みした音楽より、ジミヘンのギターやジャニスのシャウト、演奏者次第で印象激変のバッハの無伴奏の方が、心を大きく震わせやすいはず。もちろん時にはクラフトワークもいいけれど...。
アナログメディアで、百人百様の「体の線まで」あらわにするTシャツだからこそ、その人ならではの「手仕事」をもっと見てみたい気がします。
.....ということで、来年は、ぜひぜひ「あっと驚かせて」くださいね。
冠婚葬祭以外はいつもTシャツ姿のこの私、みなさんの作品を買って着て、いたるところに出没しますから!!
非常に楽しい企画でした。ついついその場で欲しくなってしまったモノもいくつかありました。今後もこういった企画が行われると非常に良いと思います。
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このたびデザインアワード2007の審査に参加させていただき、ありがとうございました。とても楽しい時間を皆さんと共有できたことに感謝いたします。
さて他の審査員の方々はおそらく、応募作品や入賞作品の質の高さやすばらしさをコメントして下さっていると思いますので、私はそんな中で残念ながらグランプリが出なかった理由を考えてみることにしました。
今回のテーマは「音楽」でしたが、まず第一の理由としては、そのテーマの捉え方が直接的な作品が多かったことがあげられる思います。
楽器や音符、五線譜といったすぐに音楽と結びつくモチーフはもちろんあって良いのですが、例えば音楽を聴いたり演奏したりする「楽しさ」や、音楽によって心に湧き起こる「感情」や「風景」などまで広がった作品が少なかったように感じました。
次に、イラストレーションやアートをTシャツのモチーフとしてまとめ上げる技量。文字やメッセージを配置すればTシャツっぽくなるのですが、そのような「こうすればTシャツ」的な仕上げではなく、デザインとしての完成度の高さが求められます。
最後に、コンテストに入賞するための秘訣としての「しかけ」。審査員が「なるほどねぇ」と唸る、市販しなければいけない商品とはまたひと味違った、コンテストならではのデザインの世界があると思います。
さぁて、これで次回への対策はバッチリ!? 「甲子園、終わった日からが甲子園」来年も楽しみですねっ!
今回のアワードでは皆さんの音楽に対する思いが伝わってくる様々なデザインを見ることができました。
結果的に賞につながらなかった方も良いものがたくさんありましたが、残念な点も少しあります。
私が気になったところは、グラフィックの中の文字=タイポグラフィーといった点では効果的に使われていなかった作品
が多かった様に思います。
使う文章(その文章が必要かどうか)から文字詰め、加工に至るところをフォントに頼らず崩して整え、最後にTシャツとして馴染むかどうか、といった作業が見えていたらもっと良かった(審査員の方達がもっと悩まされた)かと思います。
これからもTシャツをキャンバスにしてDESIGN GARDENを皆様の表現機会の場として活用されてはいかがでしょうか。
サラリーマンである私が、仕事の範疇を超えて、接しているアートプロジェクト。
「DESIGN GARDEN」
今年の春にオープンしたときのサイトへの大きな思いの一つ「このサイト中から有名なクリエイターを誕生させたい。」
その願いがかなうかもしれない、最初の舞台として「DESIGN GARDEN DESIGN AWARD」を素晴らしい審査員の方々を向かえ開催する事ができました。まだまだ無名なサイトにもかかわらず、たくさんのクリエイターから、ご応募をいただき本当に感謝しております。
審査結果は「グランプリなし」と予想外の結末でしたが、審査員全員が、応募作品と真剣に向き合い、悩み苦しんだ末の結末であることを皆様にご理解いただきたいです。
「DESIGN GARDEN」では、年に一度の祭典として、「DESIGN GARDEN DESIGN AWARD」を実施していきます。
今回生まれなかった「グランプリTシャツ」を誕生すべく、「DESIGN GARDEN」の発展に全力をつくします。今後ともよろしくお願いします。
デザインガーデン事務局 山口耕司
群馬県生まれ。東京在住のイラストレーター
長澤節主催のセツモードセミナー卒業。
フリーのイラストレーターとして1988年から活動。
TIS会員。
東京リズムキングス、ソウルレベル などのバンドで鍵盤奏者として活動後、DJとして音楽と唄のためのイベント“OurSongs”を東京、福岡、大阪等で定期的に開催。クラムボン、ハナグミ、一青窈、カセットコンロス、おおはた雄一、eli 、Small Cicle Of Freinds、mount sugarなど多くのアーティストが参加。デビューのきっかけやアーティストとしてのモチベーションを掴んでいる。
昨年、福岡のcafe sones に集まる人たちと“薬院レコード”を設立。
http://www.yakuin-records.com/
久米信行(久米繊維工業 代表取締役社長)
イマジニアで株式ゲーム、日興証券で相続診断システムを開発後、家業の三代目となる。
T-GALAXY.comで日経インターネットアワード.IT経営百選受賞。
現在第二創業期に邁進し、久米繊維謹製「色丸首」「生成丸首」を世に問う。
AllAbout Tシャツガイド。明治大学商学部講師。東京商工会議所IT分科会長、墨田ブランドアップ推進会議委員。
連載は経営者会報.日経パソコン.日経ITpro.NTTコムウェアCOMZINE等多数。
著書に「メール道」「ブログ道」(NTT出版)
Jazztronikとは、野崎良太率いる特定のメンバーを持たない自由なスタイルのプロジェクト名。
DJ、ピアニスト、作編曲家として活動。
>>詳しくはこちら(http://jazztronik.com/)
久米 信行 様 (AllAbout Tシャツガイド/久米繊維工業 代表取締役)
小池アミイゴ様 (イラストレーター)
野崎 良太 様 (Jazztronik) (アーティスト)
井澤 正 様 (株式会社アータライブ デザイン部長)
小島 健一様 (株式会社ウィズナイン 代表取締役)
森中 崇之様 (株式会社スタイリズム 代表取締役)
山本 隆 様 (デザインエクスチェンジ株式会社 営業部 部長)
布施 清史様 (デザインエクスチェンジ株式会社)
河西 博 様 (デザインエクスチェンジ株式会社)
村上 典弘様 (久米繊維工業株式会社 Jentle.co.jp 店長)
武井 幸久様 (株式会社 USEN EYESCREAM編集部)
金子 勝己様 (マイスペース株式会社)
末永 紀之様 (株式会社 セプテーニ)
審査会の模様はブログにて公開しております。
http://blog.designgarden.jp/blog/2007/11/design_garden_award_2007.html
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